令和4年2月26日(土)にホテルイタリア軒において第17回NIKS経営賞の2次審査会が開催され、各賞が下記の通り決定いたしましたのでおしらせいたします。
なお、NIKS経営賞は、組合員企業様が対象の賞となっております。

努力賞:(株)大谷 魚沼市

この1杯のシングルモルトウイスキーで新潟を表現する。
~新潟のテロワールを活用した旅するウイスキー~

予てより、海外輸出事業に進出したいと模索していた。筆頭株主である株式会社大谷は印章業のため内需消費型産業。日本は少子化が進んでおり、印章業の伸び率は鈍化傾向にあった。2016年夏頃、世界的なウイスキー原酒不足の中で、ジャパニーズウイスキーの原酒も枯渇していった。自分が飲みたいジャパニーズウイスキーが手頃な値段で買えなくなった。日本のウイスキー業界は大手三社による寡占状態であった。本場スコットランドでは地域に根差したクラフトウイスキーメーカーが多くある。日本にもクラフトウイスキーの会社は数社あったが、まだその数は少なかった。今後米の消費量が減少することが予測され、新たな農産物として県産の麦でウイスキーを製造することにこの町の活性化の鍵があるのではないかと考えた。新潟は海、山、川、雪があり、四季の変化がはっきりとしている。湿度が高く、ウイスキーの熟成に向いている土地柄である。自分が飲みたいウイスキーを新潟で作ろうと考えた。物を追求するため、本場スコットランドのウイスキー作りで使用している機材を使用したジャパニーズウイスキーを製造した。自社蒸溜のウイスキーの製造を開始した。新潟県にあった大麦の栽培品種を調査し、農研機構と連携を行い、『ゆきはな六条』という新たな大麦の品種を開発してもらった。農業法人である株式会社白銀カルチャーにより、初年度より4tの大麦生産を行っていただいた。ホームページの作成やメディアの露出により、海外顧客からの問い合わせを多数もらい、発売前ながら海外販路を確保した。2030年ころには新潟県産麦芽を年間100t程度県内で生産し、製造する計画である。5年後の2027年には3億円の売上目標を設定した。新潟をジャパニーズウイスキーの製造拠点として、世界に認識してもらうことで、新潟が日本酒を含めたサケ製造の一大拠点であることを知っていただき、新潟のサケ文化のさらなる発展のために寄与して行きたい。

第17回 NIKS経営賞:努力賞 (株)大谷 新潟市
第17回 NIKS経営賞:努力賞 (株)大谷 新潟市
第17回 NIKS経営賞:努力賞 (株)大谷 新潟市
第17回 NIKS経営賞:努力賞 (株)大谷 新潟市
第17回 NIKS経営賞:努力賞 (株)大谷 新潟市
第17回 NIKS経営賞:努力賞 (株)大谷 新潟市