令和5年2月25日(土)に百年料亭 宇喜世において第18回 NIKS 地域活性化大賞2次審査会が開催され、各賞が下記の通り決定いたしましたのでおしらせいたします。

奨励賞:特定非営利活動法人 コスモ夢舞台:東蒲原郡阿賀町

「縄文」をキーワードにした地域活性化推進事業

過疎化の進む阿賀町でも特に少子高齢化の進行が著しい豊実地域において30年ほど前から自然の中で自分たちが楽しむため、古家や廃屋を改修等して活動拠点なる7施設を整備するとともに三味線や歌謡曲等演芸イベントを開催したが、それだけでは物足りなくなり、過疎地域の活性化を目指して活動を展開、強化。当法人の主要事業である「里山アート展」の開催(本年で19回目)をはじめ、地域の人々と実行委員会を組織、地域の芸能団体とも連携して、田んぼの中に会場を設置して「田んぼ祭り」、「蛍音楽祭」、「魅力ある野外舞台」等の芸能イベントを開催してきた。この会場は、当初田んぼの中にパネル等で臨時的に設置したものであったが、後に3ヘクタール程の田んぼの中央部畦道に石畳敷きのステージを設置、全体の畦道を舗装化、車椅子でも通行できるようにして、メダカやドジョウ、蛍が棲むビオトープを配し、高齢者や障碍者でも常時自然に親しむことができる「田んぼ夢舞台公園」として整備した。しかし、過疎地域の活性化のためには、このような自分たちの行うハード、ソフトの事業だけでは不十分なことから、平成28年に「定住・移住」を視野に入れて今までの取り組みを体系化、「魅力ある豊かな田舎づくりそ推進事業」として取りまとめ、定住・移住希望者等に営農や生活の仕方等を支援するチ-ムを立ち上げるとともにその滞在拠点となる「ホスト館」・「展示館」を整備したが、直ちにその実現に結びつけることがが難しいことから、当面交流人口の拡大に重点を置くこととして、「魅力ある田舎生活実践推進事業」に取り組んだ。この中で大きなウエートを占めたものが、平成14年から取り組んだ「wwoof制度」と「BookingCom」の登録である。年間50人程の来訪者があり、「国際アートフェスタ」を3年間開催する等大きな実績を上げたが、コロナ禍によりインバウンドの受入れが困難になった。このような状況に対応するため、地域の一層の魅力アップが必要と考え、従前から構想を練っていた、地域の文化遺産である「縄文」に着目して事業展開する計画を策定、取り組むこととした。この計画は、「縄文アート広場」を4年がかりで整備しながらその進捗状況にあわせ土器づくりや満天の星空のもと電灯光のない暮らし、自然食づくり等体験型のユニークな事業を適宜行うよう取り組みを進めている。