令和5年2月25日(土)に百年料亭 宇喜世において第18回 NIKS 地域活性化大賞2次審査会が開催され、各賞が下記の通り決定いたしましたのでおしらせいたします。

奨励賞:南魚沼市陸上競技協会:南魚沼市

「タンザニア はだしの選手に笑顔と靴を」事業

1994年11月、南魚沼市(旧六日町)の駅伝にタンザニアの世界的有名マラソンランナー、ジュマ・イカンガー選手を招待して以来、28年間のスポーツを通じた2国間の国際交流となる。この間、タンザニア選手が国際大会来日時には、市内から応援に出かけ、市からタンザニアに2回、親善使節団を派遣するなどしてきた。一方で、国際協力事業団(JICA)タンザニア事務所は、国家スポーツ評議会理事のジュマ・イカンガー氏と協力して国内での女性差別を解消し、女性の地位向上を図るため、2015年から3年かけて、女子だけの陸上全国大会、Ladies First を立ちあげた。しかし、ほとんどの選手が経済的事情で靴を買えないため、全国大会でも裸足で走っているのが実情である。試合では靴を履いていても、練習では多くが裸足で走っているのだ。。そのため、「練習では怪我をし、試合ではベストパフォーマンスができない。」と訴えて、2018年10月、副会長・今井が支援要請を受けた。南魚陸協総会での承認を受け、2020年2月からSNSでまだ使える靴の募集を開始。3月には地方紙およびNHKニュースで取り上げられ予想を大きく上回る300足が集まった。しかし、そこからが苦難の連続であった。コロナ禍の中で、輸送費捻出、関税のクリアが必要となったため難航したが、国際協力事業団の力を借りて、翌2021年2月ようやくタンザニアに日本からのまごころであるランニングシューズ137足を届けることができた。その後もタンザニア大統領がなくなるなど、試練は続いたが、4月16日スポーツ大臣出席(副大臣代理出席)の下、譲渡式を経て選手へ配布された。