平成30年2月24日(土)に上越市の百年料亭「宇喜世」において第15回NIKS地域活性化大賞の2次審査会が開催され、各賞が下記の通り決定いたしましたので、おしらせいたします。

第15回NIKS地域活性化大賞2次審査結果内容

本事業の名称又は総称 代表者 内容
大賞 まつだい棚田バンク / FC越後妻有 NPO法人越後妻有里山協働機構 理事長 若井明夫 新潟県十日町市松代を中心に、高齢化や過疎化で担い手のいなくなった棚田を保全するために里親(棚田オーナー)を募り、人間と自然の関わり方を探りながら田んぼを耕作し、「大地の芸術祭」を通して地元住民・作家・企業・大学など、都市と地域の交流を広げる活動を行っている。また、2015年からは新たなプロジェクトとして、都市の女子サッカー選手が、棚田の担い手として移住・就農し、プレーする農業実業団チーム「FC越後妻有」も始動した。
優秀賞 障がい者の就労を拓く仕組み作り事業 障がい者の就労を拓く会 会長 西川紀子 人口減少は、特に地方都市では深刻です。有効求人倍率は大都市ほど高く確実に地方から都市部へ流失して行きます。また、新卒離職率も地方ほど高く4割を超えると言われています。このような社会上の中、労働生産人口を確実に確保して行かなければなりません。「日本で一番大切にしたい会社」で例示されている日本理化学工業のように障がいのある人もない人も助け合っていくまちづくりが必要です。これが地方都市の生き残り戦略だと考えています。単に障害者雇用率の引き上げのみでなく、人に優しい職場を数多くつくりそれをベンチマークして横展開し、障がい者就労を進めていく仕組みづくりを実現する事業を展開してきました。2015年からコツコツと実績を積み2017年は、柏崎市長と柏崎商工会議所会頭をパネリストとして合計4回開催しました。そして、柏崎市を大きく巻込み柏崎版中間支援組織(仮称)障がい者就業・生活支援センターの設置の目途が付いてきました。障がい者就労を拓いて、人に優しい職場を作り柏崎市の活性化を進めています。
期待賞 寺子屋つばさ はらぺこ塾 寺子屋つばさ実行委員会 高橋 克典 燕三条地域の小学4年生から6年生の子ども達が、日常生活ではありえない空腹を体験する事業です。飽食の時代に望めばいくらでも食べられるということがあたり前ではないということを学びます。また、鶏を実際にと殺するところを見せることによって、普段の食事は全て「命」を頂いているということを理解することによって、食事のありがたさと感謝の気持ちを持ってもらいます。また、本事業で子どもと接するのは新潟県内の大学生中心の学生スタッフで、実際に事前に事業内容を体験し本事 業にのぞんでいます。子ども達の成長とともに学生の成長も含み、「地域の子どもは地域で育てる」という理念を実践し、地域社会の活性化を目指しています。
期待賞 フルサット(上越妙高駅西口コンテナ商店街) ㈱北信越地域資源研究所 代表取締役 平原 匡 本事業は、北陸新幹線の延伸開業と新駅の建設が間近となる中、駅前開発の遅れが見込まれたことを背景として構想・計画しました。他方、地方都市として、今後の人口減少は避けて通ることのできない状況。そこで、従来型の駅前開発(大規模商業施設の誘致や、ビル等の建設)ではなく、地域特性やタイミング、環境にみあった開発手法、すなわち「新しいまちづくりパッケージ」としての、コンテナで構成された商業施設である「フルサット」の実現と、そこを軸として地方を活性化させるコンサルティングをねらい、2012年に弊社を設立。①コンテナ建築のデザイン性・応用性、②移動や増減が行い安いコンテナによる施設展開、③地方における商業活性化のトライアルスペースとして当地の魅力を発信する施設として運営、今日に至ります。
期待賞 魅力ある豊かな田舎づくり推進事業 特定非営利活動法人コスモ夢舞台 理事長:佐藤賢太郎 阿賀町豊実地域は、過疎化が進む同町の中でも特に少子高齢化の進行が著しい。私たちは、この地の美しい景観や廃屋等を仲間とともにリフォームして、美術館や食事処をつくる一方各種イベントを開催して地域の再生・活性化に取り組んでいる、これら活動に一貫しているのは自然環境を活かしてアート・教育・食・地域再生を巧みに組み合わせ、地元小学生から都市圈の在住者、大学生はもとより体の不自由な方々にも受け入れられるよう工夫して、ほとんどの活動が大きな費用をかけるのでなく、地域にある自然や資源を十分活用レて取り組んでいる。春の味噌づくりに始まり、夏は他団体と連携しての音楽祭。関東圏の子どもを受け入れた体験と学習。秋は稲刈り後の田んぼを利用しての里山アート展、冬には県や町と連携して除雪ボランティアの県内外から受け入れ等。四季を通じて魅力ある田舎を演出している。また、近年ウーフ制度により多くの外国人を受け入れ交流している。さらに、定住・移住を視野に入れて豊かな田舎生活に係る情報発信を強化するとともに、その短期体験等の拠点施設の整備を進めている。
期待賞 福島潟自然文化祭 雁迎灯事業 葛塚東小学校区コミュニティ協議会 会長:五十嵐隆吉 担当者:齋藤春行 新潟市北区「水の公園福島潟」で毎年秋分の日に開催される福島潟自然文化祭のメイン事業。全工程を葛塚東小学校区コミュニティー協議会教育文化部が管理して敷地内にロウソク15,000本を並べます。越冬のため国の天然記念物「オオヒシクイ」が飛来する最大の飛来地である福島潟をPRするとともに渡り鳥を迎えるための歓迎する事業で、中学生や地域住民の協力無しには出来ない雁迎灯です。約33年前の若者たちの行動がきっかけとなり、今も続く“わが地域への思い”という灯を今後も絶やすことなく継続させています。
期待賞 大学生による市街地活性化のための空き店舗活用事業「まちかど研究室」 新潟産業大学 経済学部文化経済学科 権田ゼミナール4年 渡辺 雄大 柏崎市の中心市街地に位置する空き店舗を活用した大学生による地域活性化事業である「まちかど研究室」。新潟産業大学と新潟工科大学の2大学の学生が、個々の専門性や興味関心に応じて多岐に渡るプロジェクトを実施しているが、今回はまち研の拠点稼働率の向上、認知度アップに貢献している代表的なプロジェクトとして、新潟産業大学権田ゼミナールの学生たちが運営している「まちかど研究室」カフェを中心に取り上げる。まち研カフェでは、毎月数日、小中高校生、社会人を対象とした自習やデスクワーク、憩いの場を提供する無料カフェと、主に小学生を対象とした季節のイベントを実施している。大学生が子どもたちや地域の方とふれ合うことで商店街に賑わいを創出し、また、この事業を通じて若者世代に地域への愛着が生まれ、地域活性化を担う次世代の若者を育むことも目指している。
奨励賞 病弱教育メジャー化プロジェクト 新潟県立柏崎特別支援学校 校長 内山 徹 このプロジェクトでは、病気の子どもたちを教育と医療が連携して支援する新たな組織を作り、地域や関係機関を巻き込んだワクワクする教育活動を展開します。これらの事業より、地域や関係機関に病弱の子どもの理解が広がり、社会的弱者を地域全体で支えようとする温かで優しい共生社会へと発展することを目指します。 プロジェクトⅠでは、教育と医療の連携組織作りとして、病院院長と病弱特別支援学校校長他が発起人となり、県内発の連携組織「新潟県療育研究会」を発足させ、その「第1回学術集会」では県内外から教育・医療・保健福祉にかかわる約130人の参加を得ました。プロジェクトⅡでは、地域や関係機関を巻き込んだ教育活動として、ホスピタルクラウン他による特別授業(ようこそ赤鼻先生、お魚ロボットがやってきた)、看護学生や奉仕団体によるパフォーマンス他(運動会:応援ダンス、文化:手浴&マッサージ他)を行いました。さらに啓発活動として、学校紹介動画(学校の取組と児童生徒・職員によるダンス)をYouTubeにアップしました。これらの事業により、地域等に病弱教育が知られるようになり、行事等への来校者の増加や地域からの関心が高まり、成果が上がってきました。
奨励賞 2018年度 夢100戦士ソイガイヤーnext 一般社団法人長岡青年会議所 2018年度司令長官 小林 孝史 ソイガイヤーは2006年秋に長岡市政100周年の記念事業の1つとして、誕生いたしました。11年に渡り、一般社団法人長岡青年会議所の有志を中心に活動メンバーを変えながら、今日まで、チビッ子に夢を 明日に希望を 地域に活力を合言葉に地域の社会貢献や青少年の健全な育成の為に様々なイベントに参画し、地域を盛り上げて参りました。ソイガイヤーは長岡のご当地ヒーローとして市民の皆様から喜ばれていると感じています。現在は、この様なヒーロー特撮ものはデジタル化が進んでおり、アナログ的なソイガイヤーは魅力が溢れております。まだまだ新しいソイガイヤーの活用方法は無限にあり、これからも地域の社会貢献と青少年の健全な育成、そして地域の明るい豊かな社会の形成の為活動していきたいと思っております。
奨励賞 耕作放棄地を活用した「レンタル農園」 株式会社ベジ畑 代表取締役 重泉篤史 市街地の「耕作放棄地」を活用し、「レンタル農園」にする事業です。全国でも農家の平均年齢は67歳で、農業県と言われる新潟県でも、農家の高齢化が進み、「農地を所有しているが耕作できない」という理由で、耕作放棄地化が進んでいます。そして、それは山間部に留まらず、市街地でも雑草が生い茂った農地が点在している状況です。当事業はその市街地の耕作放棄地化した農地を、「レンタル農園」とし、地域の方々にご利用していただける場とするものです。レンタル農園をご利用いただいている方は、2歳のお子様から80歳台の方まで幅広くいらっしゃいます。小さなお子様には教育としての「食育」を、現役世代の方には、「休日のスローライフ」を、シニア世代の方には、「新しい趣味」と「健康」を、『収穫』していただいております。当レンタル農園の特徴と致しましては、「家の近くに畑のある生活」を提供し、土いじりが初めての方でも気軽に始められるように、肥料や石灰は常備し、更には、アドバイザーによるアドバイスサポートも行っております。「長靴だけで通える農園」がコンセプトです。社会問題にもなっている耕作放棄地をレンタル農園にすることで、地域にコミュニティができ、地域が活性化されることを目指しております。
奨励賞 にいがたもよう研究所 (株)第一印刷所 常務取締役 阿部正喜 「かわいいグッズを作って新潟愛を持ち運んでもらいたい。そんな思いを持った新潟県出身・在住の女性クリエイター達により発足した組織、それが「にいがたもよう研究所」。にいがたならではのモチーフを使った、カラフルで女性がかわいいと感じるデザイン『にいがたもよう』を生み出し、グッズを制作・販売を行う。作品展や、にいがたもようを活用したワークショップを通じ、新潟を愛する皆さまと一緒に明るい新潟の未来を思い描きながら活動している。
奨励賞 しゃくなげ湖畔を楽しむ会 しゃくなげ湖畔を楽しむ会 高野修一 南魚沼市・湯沢町の水源地である三国川ダムにおいて2003年に国交省の主導により有識者によって「水源地域ビジョン」が作成されました。しゃくねげ湖畔を楽しむ会は、そのビジョンを推進する組織として2004年に設立しました。組織の目的は三国川ダムの環境と施設を活用して、さまざまな事業を展開し、その事業を通して地域で活躍する人材を育成し地域の活性化の輪を広げていく事です。 事業の内容としては、5月新緑ウオーク、ダム貯蔵酒蔵入れ、6月花植え、7月しゃくなげ湖祭りにおける子供広場の開設、10月紅葉ウオーク、11月三国川ダム貯蔵酒蔵出し及び事業発表会、11月花植えプランター片付け、不定期で子供たちへの野外学習を行っています。定期的に役員会を開催し事業を行い、さらに他団体と連携し三国川ダムの施設利用も推進しています。
奨励賞 MURA18 (Myoko Ultra Run rAce 18) MURA18実行委員会 諸岡 龍也 「MURA18(Myoko Ultra Run rAce 18)」は、妙高市の新井南部地域を走って旅するマラソンイベントです。新井南部地域の豊かさや魅力を発信したいと、同地域の地区協議会や住民らと連携して運営しています。2015年11月の開始から毎秋イベントを開催し、市外や県外からの参加者も増加するなど話題を呼んでいます。 MURA18の特色は、総距離55km、累積標高2,000m、新井南部地域の18の集落を駆け抜ける「日本一ハードなロードマラソン大会!?」と呼ばれるチャレンジコースです。チャレンジコースの他にも、30kmのミドルコース、10kmのショートコース、1,5~3kmのキッズ向けコースを設置しています。
奨励賞 上越市に複合型の室内パークを! 上越アクティブスポーツ協会 小竹 潤 上越地域で、BMX、スケートボード、インラインスケート等のアクティブスポーツの普及促進を目的に、複合型室内パークを運営し「新しい遊び場」として地域活性化を図る取り組み。 市内の商業施設のスペースを仮拠点とし、インラインスケートやボルダリング等が体験できる室内パークを月10日間ほど運営している。 同団体は、2015年に20~30代の若者を中心に発足。将来的には、上越地域の豊かな自然環境を活用した「アクティブスポーツパーク」の建設を目指し、利用者や支援者の拡大に力を入れている。